2021年3月16日火曜日

3/14 演劇教育オンラインはじめのいっぽ 報告

   3回連続講座の第3回目、最終回でした。

 今回は、3/11の直後の日曜日ということで、東日本大震災の時、東北にいた方のお話を聞くことから始めました。お話を聞いた後、聞いた感想や当時の自分の様子、自分の気持ちなどを五行の詩にして、そこから演劇をつくるという、深い内容でした。
 10年前はそれぞれの場所でそれぞれの事をしていましたし、「当時日本にいなかったので、どこか他人事だと思ってた」という方が、実際に自分で書いた詩を読みながら涙ぐんでしまい、「他人事じゃなかった」という言葉をおっしゃってくれて、とても印象的でした。

 今回は特別なツールは使わず、zoomだけで行いましたが、それゆえ、表現することに集中できて、4つのグループそれぞれつくった演劇は、どれも心に刺さるような演劇だったと思います。

 また、3回連続講座でおこなったこと、お話したことを、すずきこーたがnoteにまとめています。ぜひそちらもご覧下さい。

 これからのワークショップ / オンラインと対面と (すずきこーた)

 以下に参加者の感想をご紹介いたします。

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インタビューとそれを受けての参加者の皆さんの5行詩を聞いて、当時のことを思い出しました。私は都内にいたので被災当事者ではありませんでしたが、あの一日はすごく不安を感じていたし、疲れきってしまっていました。あの時まわりの人と励まし合ったこと、帰宅困難者を受け入れた上司の判断は正しかったということ、その手助けに微力だけれど関わったこと。あの日それぞれの場所で震災を経験したみなさんの顔をzoom越しに拝見して、世の中はつながっているんだなと改めて感じる機会となりました。(TO)


インタビューのお話に心を動かされて、演劇のワークショップかどうかなどということは忘れてしまうほどでした。それが、五行詩になるには、こーたさんの5つの枠組みが示されていて、それがあるからハードルが下がって、個人の中で詩になり、それがまた他の人の心を打つものになる。その詩をもとに、演劇の場面をつくるということで、グループワークの中で自分が作ったものが生かされていく。流れがあって、他の人がいるから自分も生かされていくようなワークであったと思います。学校の授業もこんなふうでありたいな、と思いました。

詩を作るとか、劇を作るとか、演劇をやったことのない人、特に興味もない人にとってはハードルが高いものだと思います。でも、やってみるとこんなに心地いい。その水辺まで連れてくるにはどうしたらいいか、といつも思います。授業や行事に役立つということも大切ですが、教師自身の心が開放されるために、このようなワークショップが必要だと思いました。(まっつん)


社会問題を授業に取り入れたことはありますが、学生にここまで考えさせることはできていなかったと思います。感想を言ったり、話し合ったりすることも大切ですが、それを五行詩で表現することで、気持ちのとても深いところまで潜り込んでいけるんだなと思いました。1人で静かに考えることができたのは、ズームだからこそなのかなとも思いました。

そして何よりみなさんの言葉の選び方、使い方に心を揺さぶられました。言葉ってすごい。表現するってすばらしい、と思います。

雰囲気のいい、居心地のいい空間でした。次回もまたぜひ参加したいです。

どうもありがとうございました。(こっひー)


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3回連続講座ということで、3回通して参加された方の感想もお聞きしました。


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参加の皆さんとの親近感が生まれたことは、始める前に想像していた以上でした。

おそらく、初対面の人同士も、3回でここまで親近感が生まれるんだな、という喜びのような気持ちです。そういえば対面のワークショップをこのスパンで連続で受けたこともありませんでした。対面でこのスパンで3回連続、というのはあまりないのかなという気もしました。オンラインならでは、の部分かもしれません。対面、オンライン、両輪でその良さが増幅されるかもしれない気がします。今後とも、よろしくお願いいたします。(のぶとも)


3週間連続となると、一期一会の関係を通り越して、親しみのある仲間としての感覚が湧いてきますね。同じ時間、同じ課題に取り組んだという共有体験が生まれました。今後、生で会う機会があったときに、どんな感覚が生まれるか、ぜひ、味わってみたいです。(YH)


3回連続というところに意味があったと思います。内容が系統的に構成されていて、オンラインで色々なことができると知れました。(みーきち)


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「参加したい!」という声が多くあれば、また企画したいと思います。

やってみたいという方、ぜひ、こちらまでご連絡下さい(やってみたい、の一言でもかまいません)。



オンラインワークショップのオープニングムービーで大活躍だった演教連のマーク